| 美人坂とは・・・ |
東京の下町に本当の名前はわからないが通称「美人坂」といわれる場所がある。
美人坂といわれるようになった理由は、この坂の上にある一軒のアパートが原因だ。
アパートとは言っても女性専用のシェアハウスのようなもので、何故か皆美人ばかりが入居してくるのだった。
そして、その様子をいつも坂の下の住人「おせっかいおばさんの民子」が噂するようになり、いつの間にか美人坂と言う名前が付いたのだった。このシェアハウスの住人は1号室 「女子大生のユカ」、2号室「留学生のヒョンリ」、3号室「OLのユウ」、4号室「読モのレイコ」、5号室「バツイチのミユキ」、6号室「帰国子女のエミ」7号室「キャバ嬢のナナ」8号室は毎回様々な設定のゲストがやってきます。
そして、そこに出入りする「出前のケンちゃん」が狂言廻しとなり展開して行く女子力トーク満載のラブコディーです。
物語のテーマは恋愛やファッションなどの女の子ネタから政治経済の時事ネタまでリアルタイムの良いところを活かして構成して行きます。
またこのドラマはシェアハウスのリビングルームのみで展開して行く演劇方式を採用します。さらにインターネットの特性をいかしてリスナーのアンケートによる設定予想や呼びかけなど新しい試みを取り入れたドラマになります。
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| 人物設定 |
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ユカ(21)女子大生役<里久鳴祐果>
1988年8月31日 東京都出身
下町の鉄工所を営む父と母の元に生まれる。3人姉妹の三女。
長女は勉強が出来て、家事も手伝うしっかり者。次女は、典型的な体育会系。ユカとケンカは日常茶飯事。ユカは末娘ということで、父親から溺愛されて、育つ。おてんば娘で、子供の頃から、近所の男の子を泣かせてしまう一面もあった。
それが変わったのは、中学生の頃。友達の中に、学校にメイクをしてくる子がいて、先生に怒られたが、ユカにとって、メイクで人が変わるんだとショックを受ける。お小遣いを貯めては、こっそり100円ショップでメイク道具を集めては、友達に披露して驚かれた。「かわいい」の言葉が快感だった。
同時に、初恋をしたのも中学生の頃。相手は、テニス部の先輩。テニス部のエースで、憧れている女子生徒は多い。自分に自信が持てないユカ。だが、黙っていられない性格なので、自分の方から告白する。すると、すんなりOKしてくれた。思わず、ガッツポーズしてしまったユカ。
――交際スタートから、半年。放課後。帰り道で、彼(先輩)が同じクラスの女子生徒と親しげに歩いているのを目撃。しばらく尾行すると、別れ際にキスする彼。それに憤怒したユカ。彼の元へ、ツカツカ歩み寄り、彼の言い訳も聞かずに一発、顔面にパンチして、初恋は終わった。
ユカが高校生になった頃、ユカの進路で父親と対立するようになる。長女は海外留学中で、将来はアメリカで永住権を取るという。次女は、日体大に進学し、教職免許を取って、体育教師になりたいそうだ。とすると、ユカが工場を継がないといけなくなる。だから、ユカには工業系の学校に進んで欲しいと父から頼まれる。確かにユカは理数系が得意だったが、工場を継ぐことを考えたことはなかった。――そこで、(私立の)大学に進んで、自分で進むべき道を選びたいと思ったユカ。両親をそれで説得を図るが、父は反対。どうしても大学に行くなら、学費は払ってやるから、家を出ろという。その条件を飲んだユカ。早速、友達に相談して、物件探し。そこで、シェアハウス『リリー』を見つけ、入居を決めた。 |
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| Hyunri |
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ヒョンリ(24)留学生役<玄里>
1986年12月18日 韓国出身。
事業を営む一家の長女として、生まれる。将来、父の後を継がせるため、幼い頃より塾や習い事をさせ、厳しく接した。ヒョンリも父の期待にこたえるため、熱心に勉強をした。
だが、母は娘に事業を任せるのは実は反対で、父の陰に隠れて、女性らしさを育てるために、炊事洗濯を教えて、女性として、いつでも嫁にいけるように育てた。
両親の熱心なスパルタ教育の結果、学校では勉強ばかりで、なかなか友達ができなかった。無意識に、自身も相手から離しかけづらい雰囲気を出していた。おまけに、テストがあれば、毎回トップの成績で、ますますクラスメイトにとって、雲の上の人のように感じられて、ヒョンリは孤立していくのだった。
それを淋しく思うようになったのは、中学生の頃だった。周りにカップルが出来始めたからだ。当然、学校や親にバレてはマズイので、こっそり付き合う彼らを見て、なぜかうらやましく感じたヒョンリ。と同時に、このことを話せる友達もいないことを思い知った。
そこで、クラスメイトに初めて自分から声をかけてみた。最初は驚かれたが、徐々に周囲が彼女を受け入れていった。そして、初めて友達ができた。喜ぶヒョンリ。勉強よりも、友達が遊ぶ時間を優先するようになり、成績がガタ落ち。烈火の如く、両親に怒られ、友達と遊ぶ時間を奪われてしまい、せっかくできた友達も一人、また一人と減っていってしまい、またもとの状態に戻ってしまった。
そのまま、高校生になった。だが、そこで、同じクラスになった男子生徒に恋に落ちた。相手には彼女がいるのを知っていて、好きになってしまった。消極的なヒョンリには、自分から告白することはできなかった。だが、卒業を控えて、彼が卒業後、兵役を迎えることを知って、いてもたってもいられなくなったヒョンリ。思い切って、告白する。すると、自分もヒョンリが好きだったと逆告白される。――そして、卒業までの幸せな時間。「このまま時が止まればいいのに」何度、このセリフを口にしただろうか。そして、卒業の日。彼から自分のことは忘れて欲しいと言われ、ヒョンリの初恋は終わった。
父親が勧めた大学に進学したヒョンリ。そこで、日本語のマンガを読んでいる男子学生と出会う。彼に寄ると、日本のアニメ、マンガは世界一面白いと言う。彼から借りて、読んだ少女マンガにすっかり魅了されたヒョンリ。と同時に、“日本”という国に興味を持った。勉強熱心なヒョンリは、父親の命令で「英語」の勉強をしつつ、「日本語」の講義を履修する。日本好きな彼とは、ネットで情報交換し、次第に親しくなっていく。そして、日本文化研究サークルに入部。日本語の勉強を独学でしたり、日本の作品に触れたり、毎日充実感を味わっていた。だが、彼はある日、日本へ留学すると告げる。日本の大学に編入して、もっと日本について学びたいと言う。ショックを受けたヒョンリ。と同時に、自分も留学したいという感情に襲われる。しかし、両親は納得しないだろう。そこで、サークルの友達に相談してみるヒョンリ。すると、「ビジネスについて、学びたい」って言えば、というアドバイスを貰い、早速、トライする。すると、すんなりOKが出た。その話を彼にすると、自分のことのように喜んでくれた。さらに、サークルの友達、数人も留学が決まり、サークルで壮行会をしてくれることになった。留学するメンバーは、それぞれ住む場所をすでに決めていたが、ヒョンリだけ、まだ見つけられないでいた。サークルの友達が、『リリー』というシェアハウスがあるから、そこに住むといいと勧められた。自分もショートステイして、とても雰囲気が良くて楽しかったという。
そして、日本に出発当日。空港には、あれだけ厳しかった両親や、サークルの友達が集まってくれた。特に父は、涙をこぼしながら、送り出してくれた。母からは、お守りを持たせてくれた。――そして、ヒョンリは日本に降り立った。 |
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ユウ(23)OL役<中村優>
1987年5月13日 奈良県出身
元歌手で、現在はカラオケインストラクターを務める父と、居酒屋を営む母の元に生まれる。そして、両親の放任主義の教育の元に、自由奔放育っていく。
小学生の頃、父がギターを弾いているのを見て、興味を持つようになる。父からコードを教わりながら、徐々に上達していく。父はその様子を見て、発奮。自分が果たせなかった、紅白出演歌手に育てようとする。だが、それに猛反対する母。女性らしく、何年か、社会に出て、いずれは結婚し、子供ができればそれで良いと言う。――母が悲しむなら、ギターはやめようと思ったユウ。ギターを封印してしまう。
中学生になって、やっぱり音楽がやりたかったので、吹奏楽部に入部。バイオリンの担当になり、一から勉強する。父のDNAの影響か、わずか半年でバイオリンの基礎をマスターして周囲を驚かせる。
そうなると、ギター熱が再発し、ソッと家を抜け出して、公園でギターを弾くようになる。すると、それまで遊んでいた子供たちが、ユウの周りに取り囲むようになる。さながら、ストリートミュージシャンのようになる。この快感を味わってしまったユウ。ますます止められなくなり、コソコソとストリートミュージシャンを続けるようになる。
そして、高校へ進学。いよいよ進路が問題になってくる。ユウはギターを続けたいと両親に告白。そして、ギターが学べる東京の専門学校へ行って、プロになりたいと訴える。父は賛成したが、母は猛反対。だが、ユウと父の説得に折れた母。学費は出すが、生活費は自分でバイトして稼ぐことを条件に認めてくれた。
第一希望の専門学校に見事合格。学び始めるユウ。ストリートで鍛えた実績が、ユウに取っての自信であった。だが、入学して、早々に周りの学生と自分の実力の差に衝撃を受ける。クラスの中で一番技術が低いと感じ取ったユウ。おまけに、バイトを掛け持ちしていたので、練習する時間も中々持てない。――担任と話し合った結果、プロへの道は諦めて、一般企業への就職を決める。
音楽系の出版社への就職が決まり、働き始めるユウ。だが、理想と現実を思い知らされる。すぐに記事など書かせてもらえるはずもなく、ひたすら雑用。一人暮らしでは、グチのはけ口もない。彼氏も専門学校卒業と同時に別れてしまった。
そんなとき、偶然『リリー』を不動産から知り、入居を決める。 |
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| Reiko Nakamura |
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レイコ(21)読者モデル役<伊藤れいこ>
1988年8月19日 静岡県出身。
ごく一般的なサラリーマン家庭に生まれる。父も母も放任主義者で、レイコの自由をある程度は許してきた。結果、天真爛漫な少女になっていった。小学生になると、いろいろなことに興味を抱くようになる。母親と一緒に買い物に行って料理を手伝ってみたり、友達がCDを貸してくれるとその歌を歌うためにカラオケに行ってみたり、やたらといろいろなことに手を出すレイコ。熱しやすく冷めやすいタイプのようだ。また、天然ボケタイプで、周囲を笑わせたり、驚かせたりしている。
中学生になると、転校生の生徒に恋をしてしまうレイコ。積極的にアプローチ。相手が折れる形で、交際がスタート。学校を一緒に帰ったり、一緒にゲーセンで遊んだり、毎日がとても楽しかった。だが、長くは続かず、彼の父親が自衛官だったため、中3のときに引っ越してしまい、レイコの初恋は終わってしまった。高校生になると、バスケ部とダンス同好会を掛け持ちして、忙しい日々を送る。最初は、生来おっとり型のため、リズム感が悪く、よく注意をされていた。だが、3年ではレギュラーになるほど成長。ダンスも周囲が認めるほど、実力をあげた。そのために、一から訓練したのが、1年先輩の彼だった。頭の回転がいい彼が話すことはどれも面白く、ダンス以外にも野球、サッカーなどさまざまなスポーツに精通し、高い技術を持っていた。そんな彼が自分と付き合ってくれていることが不思議に思えてきたレイコ。――だが、ある日、そんな不安が的中。彼が、同じダンス同好会の女の子とラブホテルへ入る現場を目撃してしまう。結局、男なんて……と男性不信になる。
だが、ある日、友達と買い物をしているとスーツ姿の男性に声をかけられる。何事かと思ったら、東京のファッション誌の編集者だという。――その人物に寄ると、出張で静岡に来ていたとき、夜、ストリートで踊っているレイコを見て、レイコについて調べ上げて来たという。――これはナンパだと思ったレイコは、断って、早々に帰ってしまう。
しかし、数日後、例の編集者が編集長を連れて、レイコの家を訪問。彼女の東京行きと、モデルになることを認めて欲しいと懇願。レイコもその場に呼ばれて、自分がどうしたいのかと父に問われる。しばらく考えて、「私やりたい」と答えるレイコ。自分のダンスを認
めてくれた、初めての大人だったからだ。この人なら、信じてもいいと思えたのだ。
だが、父から条件提示が出た。5年間やって、売れなかったら、戻ってくること。それを承知するレイコ。そして、編集長にも同じ条件を認めさせる。
いざ、東京へ出てきて、1ヶ月。バイトの合間に読者モデルの仕事の日々。疲れて帰っても、誰もいない寂しさ。息が詰まるような感覚に襲われる。そんなとき、テレビで「シェアハウス」が流行っていると聞いたレイコ。早速、自分も探してみる。そして、『リリー』を見つけた。 |
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| Miyuki Maruo |
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ミユキ(24)バツイチ役<丸尾みゆき>
1986年8月22日 兵庫県芦屋市出身。
芦屋市に代々続く、『丸尾総合病院』の院長を務める父と、看護師の母の間に、次女として生まれる。厳格な父の元、厳しく育てられる。姉は、父の期待にこたえるべく、必死に勉強していた。だが、ミユキは、いつも反抗して怒られるのがいつものことだった。父に怒らせることで、自分への愛情の度合いを確かめていたのだ。小学校に入っても、問題行動を起こし続けるミユキ。いつも母が謝りに、学校を訪れていた。それで、業を煮やした父は、ミユキを山村に住む祖父母に預けてしまう。学校も転校させた。転校生ということで、最初はいじめられていたミユキ。泣いて帰ることもしばしばだった。すると、祖父は「強くなれ」とミユキを励ますのだった。その日以降、いじめに負けず、やり返すようになる。すると、クラスで一目置かれる存在になった。そして、友達も出来た。初めて、協調性が出てきた。そして、小学校を卒業する頃には友達がたくさん出来た。
だが、その様子を聞いていた両親が芦屋に戻れと祖父母越しに言ってきたという。帰りたくないと必死に抵抗するミユキ。しかし、祖父母の説得により、芦屋に戻ることになる。――別れの日。クラスメイトたちが見送ってくれた。涙するミユキ。
そして、帰ってきたミユキに私立の中学の編入試験を受けさせた両親。結果は見事合格。新しい日々が始まった。校則が厳しく、何度も注意を受けるミユキ。村での生活から抜け切れていないのだ。ある日、心が折れて、空き教室で泣いていると、ハンカチを渡してくれる女子生徒。さらに、ミユキを抱きしめてやる。学校の雰囲気に馴染めなかったミユキに初めて友達ができた。その友達に誘われて、バスケ部に入部する。すると、天性のものなのか、俊敏さがあり、監督や部員たちを驚かせる。そして、1年生でありながら、レギュラーを務めることになった。それで見事、優勝。大いに自信を持つ。
高校に入っても、迷わずバスケ部に入部。他の1年生とは、実力が雲泥の差であった。3年生では、インターハイに出場するまで成長した。顧問には内緒で付き合っている人がいた。同じバスケ部の1年先輩であった。交際は順調で、2人揃って東京へ行って、同じ大学に入ろうと決めた。
結果、2人とも東都大に合格。これを機に、同棲を始めた2人。何もかもが新鮮であり、刺激的な毎日だった。
ある日、買い物をしていると、レジで財布を忘れたことに気づいたミユキ。パニくっていると、次に待っていた男性が2人分の精算をしてくれた。外へ出て、何度も何度もお礼を言うミユキ。「大したことしてませんから」と紳士的な男性。連絡先と振込先を交換して、分かれた2人。すると、すぐに財布を持って、銀行に振込みに行く。――帰ってきて、ボンヤリとテレビの前で横になっている彼氏の姿を見て、なぜか幻滅してしまうミユキ。突然、彼氏に言い出す。別れて欲しいと。当然、吃驚して、理由を訊ねてくる彼氏。ほかに好きな人が出来たと告げるミユキ。すると、荷物をまとめて、出て行く彼氏。
翌日、男性から電話。会えないか、と言う。「はい」即答するミユキ。そこから、交際が始まった。いつも紳士的で、優しい男性にどんどん惹かれていくミユキ。あくまで大人の対応をしてくれるのが魅力的に映った。それから、1年。ミユキの誕生日の日にプロポーズされるミユキ。感激して、OKする。
だが、男性と年齢差があること、収入が不安定であることを理由に反対する両親。
それで、一方的に婚姻届を提出。結婚生活が始まった。不慣れな炊事洗濯に苦労するミユキ。ダンナは何一つ手伝わないくせに、いちいちケチをつけてくる。さらに、頻繁に姑がやってきて、ミユキの家事にケチをつける始末。――ある日、鬱憤が爆発した。夫婦喧嘩になり、そのまま家を飛び出したミユキ。冷静に考えて、ミユキには帰る場所がなかった。両親の反対を無視した以上、実家にも帰れない。かといって、いつまでも友達の家を渡り歩くわけにもいかない。そんなとき、不動産屋から『リリー』を勧められる。 |
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エミ(27)帰国子女役<伊藤えみ>
1983年10月19日 三重県出身。
華道の家元の家に長女として生まれる。礼儀作法に厳しい父。母は料理が得意で、エミにも幼い頃より手伝わせて、我が家の味を覚えさせようとする。
小学生の頃から、明るく、笑顔が絶えない少女だった。それゆえ、友達も多く、学校が終わると、誰かの家に集まって、みんな一緒に遊んでいた。その頃、友達の年が離れたお兄さんが留学から帰ってきていて、エミたちの前で、英語で自己紹介してくれた。そのカッコよさに憧れるようになる。以後、英語が聞きたくて、お兄さんのところに通うようになる。そんなに好きなら――と、エミの両親に英語塾に通わせてみてはどうですか、と進言してくれたお兄さん。始めは驚いた両親。だが、2人とも反対で、お兄さんに対しても、ウチの娘と二度と会うなと追い返してしまう父。結果、二度と会えなくなってしまった。寂しさを感じるエミ。――後から思えば、あれが“初恋”だったのかもしれない。
中学生から、いよいよ待ちに待った英語の授業が始まった。しかし、初歩的な内容ばかりでガッカリしてしまう。おまけに、父が本格的に華道の手ほどきを始めたのだ。最初は仕方なくやっていたが、それが花に出ていると叱られる日々。友達と遊ぶ暇もないぐらい、ハードな特訓が続いた。だが、そのストレスがある日、爆発して、家出してしまうエミ。しかし、行き先などなかった。公園でションボリしていると、英語を教えてくれたお兄さんに声をかけられる。「大丈夫?」お兄さんの優しい言葉で、思わず涙してしまうエミ。そして、お父さんに謝って、家に帰るように諭してくれたお兄さん。せっかく、華道の道があるんだから、頑張ってごらん、と励ましてくれた。家に帰ってみると、父が心配して待っていてくれた。そして、華道はいいから、自分がやりたいことをやりなさい、と励ましてくれた。思わず涙してしまうエミ。
私立高校へ進学したエミ。英語の授業のレベルが高いので大満足。その頃見た、ハリウッド映画に魅了され、アメリカへ行く決心をする。それを両親に報告。「英語を学びたい」という強い意志を感じた父は許してくれた。しかし、母は反対。英語の勉強をしても、華道とは関係ないと主張。若い頃はいろいろな経験をしておくものだと、母を説得してくれた父。ただし、アメリカに行ってからも華道は続けるという条件をつけてきた。承諾するエミ。場所はいろいろ悩んだが、アメリカ・シアトルへ留学。日常的に溢れる英語に圧倒されて、まだまだ英語は勉強が必要だと実感したエミ。最初は苦労したが、半年後には日常会話ができるまでに実力アップした。その頃、画家をめざす彼と出会い、交際がスタート。英語がますます上達する。――恋すると、英語も上達するらしい。だが、彼からしきりに金を貸して欲しいと頼まれ、渡した金がギャンブルに使われていたと知って、彼と別れた。
そして、2年を過ごしたエミ。英語は通訳ができるほどに実力アップ出来た。父と話し合い、帰国を決意する。母も喜んでくれたそうだ。
帰国後、待っていたのは大学入試。だが、難なく東都大・英文学科に合格。さらに、英語のスキルアップを目指すようになる。と当時に、父との約束である、華道を本格的にやり始め、みるみるうちに実力アップし、大学を卒業する頃には、師範科に属し、人に教えることができるまでになった。そこで、父からジュニアクラスの指導を任されるようになる。最初は、子供たちに教えることにやりがいを感じたエミだったが、ふと、ある日気づいた。自分がやりたかったことって、他にあるのではないか。そう思わせたのは、小学校以来の親友が、大手企業で働いていたが、スパッと辞めて、女優へ転身した姿を見てからだった。そして、気がついた。得意の英語を生かした仕事がしたい。――当然、父は許さず、勘当させられてしまう。
行くあてもなく、トボトボ歩いていると、『リリー』の「ルームシェアメイト募集」のチラシに興味を持つ。 |
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ナナ(26)キャバ嬢役<華彩なな>
1984年3月7日 神奈川県出身。
中華街で、料理店を営む両親の間に生まれた。(当然、日本人)
(兄がおり、いずれ店を継ぐために、他店に修行に出ることになる。)
普段は母が食事の支度をしていたが、ナナの誕生日などおめでたいときには、父が料理を披露してくれた。そんな父と母の背中を見て、育っていく。
小学生になった頃、「料理がしたい」と言うナナに対して、りんごの皮むきをやってみなさいという父。実際にりんごとナイフを渡されて、皮むきをしてみるが、無残にも失敗してしまう。そこで、手本を見せた父。りんごの皮を一度も切らずに、剥ききってしまった。それに大変なショックを受けたナナ。父に料理を教えて欲しいと懇願する。その熱心さに負けて、昼間学校から帰ってきたら、店を手伝うことを条件に教えてくれることに。狂喜乱舞するナナ。早速、翌日から店で働き、閉店後に夜や休日などを利用して料理の手ほどきをしてくれた。さらに、料理への探究心を持ったナナ。母から中華以外の料理を教わるようになる。もちろん、家事を手伝う条件付きで。
中学生になった頃、友達の誕生日に何か御馳走したいんだけど……と両親に相談する。すると、父はラーメンの作り方を教えてくれるという。母は、ケーキの作り方を教えてくれるそうだ。そして、当日、努力してきた結果を出し切ったナナ。友達たちも「おいしい」と褒めてくれた。とても嬉しかったナナ。夢は料理人……と思い始めたのだが。その友達が、後日芸能プロダクションにスカウトされて、グラビアデビューするという。驚き、衝撃の大きさに戸惑うナナ。後日、その友達が載った、10代向けのファッション誌を見て、さらに衝撃を受けた。いつもの彼女とは全くの別人のように美しかった。――その友達によると、ヘアメイクのおかげで、全く自分とは別人の気分になれて、とても楽しかったと言う。――突如、ヘアメイクに魅了された瞬間だった。
高校生になると、料理そっちのけで、ヘアメイクの研究に余念がなくなる。初めは失敗ばかりで、メイクしたまま学校に行ったら、先生に厳重注意されたり、友達からは似合わないと指摘されたり……と散々だった。――文化祭の日、体育館では生徒たちに寄る、バンドの演奏が行われていた。フラッとその場に現れたナナ。ステージ上では、ビジュアル系バンドが演奏していた。その美しさに衝撃を受けたナナ。ステージ終了後に、バンドに入れて欲しいと頼み込む。しかし、メンバーは足りているから、と断られてしまう。だが、ヘアメイクだけはやらせてくれないかと頼み込む。やはり、断られてしまう。専門学校で勉強してから来てくれと言われてしまう。――そういう専門学校があるのかと驚くナナ。早速、探し出して、両親を説得するが、猛反対に遭う。
そこで、新聞奨学生として専門学校に入学。見事2年間を無欠席で乗り切った。そして、新聞奨学生の寮を出て行くことになり、『リリー』の存在を知り、入居を決める。
そして、いざヘアメイクの世界に飛び込むが、小さな仕事ばかりで、とても生活できる状態じゃなかった。そこで、友達の紹介で、キャバクラで働き始める。いざ始めてみると、客の隣に座って、そのグチを聞いて、酒を作るだけで、ヘアメイクの10倍以上の給料がもらえる世界に魅了されていってしまう。いつの間にか、キャバ嬢としての仕事の方が、ヘアメイクより断然多くなっていった。 |
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ケンちゃん ピザ屋店員役<丹野延一>
プロフィール不明。中国語を話す。
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